大森望の煽りに負けて、久々にハードカバーの紙で小説を。
- 作者: 小川哲
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/08/24
- メディア: 単行本
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- 作者: 小川哲,mieze
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/08/24
- メディア: 単行本
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途中から、僕のために書かれた本なんじゃないかという気分になりながら読んでいた。
以下、ネタバレつきの感想とか。
- 上下巻まとめて買ったんだけど、購入時点で下巻の帯の裏側を見てしまったのがちょっとだけ悔やまれる...。ちょっとだけだけど。
- 前半部分の登場人物の内面描写で、時代やそのキャラクターの知識レベルにそぐわない言葉遣いが出てくるのが気になったけど、あれはチャンドゥクで(アルンやリアスメイあたりが)追体験したものをベースにした記述なんだということで自分の中では納得した。
- 泥の超常能力や鉄板の覚醒は、特に何のフォローもなかったなー。これを偽記憶で片付けるのは自分的にはちょっと辛い。カンもそうかな。まあ、インパクトすごいし面白いからいいんだけど。
- 学生時代に脳の研究をちょっとだけかじってたので、そのあたりの記述はニヤニヤしながら見てた。10-20法とか久しぶりに聞いた。自分でやってたのはEEGじゃなくてfMRIだったんだけど。
- ソリヤとムイタックが、どっちもお互いに「自分は相手に負けた」という認識でライバル関係を続けてるの、ラインハルトとヤンみたいだなー、と思った。覇道と在野ってのも似てるかも。
ちなみに、気になったきっかけの tweet はこちら。
8/24ごろ発売の小川哲『ゲームの王国』上下(早川書房)、ほんとに大傑作なのでぜひ。カンボジアとかポルポトとか、SFとか世界文学とか関係なく、とにかくめちゃくちゃ面白い。 https://t.co/F0QURItL0e
— 大森望 (@nzm) 2017年8月15日
そして、上巻の大森望の帯文は、読み終わってから見返してみると、つくづく上手いこと書いてあるなー、と感心してしまう。ホントにこの通りだもんなー。