まだまだ小説熱は冷める気配がありません。というわけで、今度は秋山瑞人イリヤの空 UFOの夏」1〜4を一気に。Juvenile! Boy Meets Girl! Bittersweet Symphony! 季節もぴったり(話が始まるのは8月31日からだから日付はずれるけど、まあ夏だし)でごちそうさまでしたって感じでした。完結したのが3年前で、既に評価も確立しているような作品に対して、僕が今さらな感想をこんなところにだらだら書き連ねて何か意味があるんだろうかという気もしないでもないけど、なんというかこの虚脱的カタルシスみたいな感覚をどこかに昇華させてあげないと今晩の僕の寝つきが悪そうなので気にしない。つーか、正直3巻終わった時点でコレはもうまごうとこなきジュブナイルである以上、ラストはある程度覚悟せにゃならんだろうなーと分かってはいたんだが、まあ、例えばあらかじめ医者からもう長くないといわれていれば身内が死んでも悲しくないなんてことが無いのと同じで、頭で分かってれば感情が制御できるというもんでもないですね、と。個人的に一番キたのは、4巻で浅羽がエロ本見ながらオナるシーン。このシーケンスで、それまでの「ふんふんなるほどね」みたいな読み方というかスタンスを完全に崩されて、後はもう「あーあーあー」と普通に浅羽の挙動に一喜一憂というかもうこの辺からは憂しかなかった気もするけど、そのまま最後まで一気でした。
ちなみに、最初の方の3つの叫びは、それぞれ山下達郎JUVENILEのテーマ〜瞳 の中のRAINBOW」、TRF「Boy Meets Girl」、The Verve「Bitter Sweet Symphony」をイメージしてます。っていうかさっきからずっとループで聞いてるんだけど。HDDのどっかに昔エンコした井上用水の少年時代もあるはずなんだけど、なんか見当たらない。メディアに焼いたんだっけ。