はやりもの読書。

さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白

さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白

タイトルと装丁が腐ってて本棚に並べる気になれないのが残念。背表紙のサブタイトルの位置が変なのは、俺が買ったやつがハズレだっただけなのかな。
評判になってるだけあって書いてある内容は結構面白かった。ただ、僕はNHK狂育のファンでもあるので、官僚バッシング的な部分はイマイチ琴線に響かず。どっちかというと、さもありなん的な面白ポイントという感じ。あと、竹中平蔵がこれだけ絶賛されてるのは不思議な感じだった。未だに僕にとってこの人の印象は、小泉政権の大臣というよりワールドビジネスサテライトの週替わりコメンテーターの2番手という方が強い。ちなみに1番手はミラーマンだったりする。少なくとも10年前のWBSの扱いはそんな感じだったと思うんだよなあ。ついでにWBSのコメンテーター陣で印象に残ってるのは、たまに出てくるテレビ東京解説委員のおっさん。一人だけ群を抜いて言ってることがぐだぐだで、キャスターと全く会話がかみ合わない。最初はうざかったが、いつの間にかこいつの出る週が一番楽しみになってたんだよなー。もう全然見なくなっちゃったけど、今でもあのスタイルでやってるんだろうか。
本の話に戻る。なんちゃってSEでもある自分としては、やはりシステムの話にはちょっと反応した。いわゆる「名寄せ」が難しいのは、PK(Primary Key)から属性を引くという通常のクエリと真逆の処理(「属性の組み合わせ」でUNIQUEになるPKを集約する)をやるからであって、社会保険庁の個人情報が氏名と性別と生年月日のみというのが本当なら、これはまあ無理ですわね。ちなみに、ここでいうPKは基礎年金番号とかいうような「システム側から払い出した識別情報」ね。しかも対象データは成年人口ほぼ全部を基数にするので、もー考えるだけで寒気がしますね。