8月中旬からずっと僕の読書タイムを独占していたシリーズものを、本日やっとコンプリート。というわけで、荒俣宏帝都物語」1〜6を読破。見通しでは、見事9月1日に最終巻を読み終える予定だったんだけど、後半ちょっと加速がかかってきてしまって、まあ今日1日読むのを我慢して帳尻合わせようかなー、ともちょっと考えたけど、別にそこまでするほどのもんでもないか、ということで。
量が多いので実際に読んでる時間も長いんだけど、それにもまして時間を取られるのが、Wikipediaの引きがいがあるとかいう次元を超越したバックグラウンドの重厚ぶりで、特に中途半端に理解できてしまう細かい地名を地図で追いかけるのが楽しいやら時間がかかるやらで大変でした。もちろん、普通にWikipediaで人名調べたり、芋づる式に固有名詞を貪ったりもしてたんだけど、んー、悲しいことにせっかく調べた諸々がほとんど記憶に定着してないことに今気付いた。まあ、受験生じゃあるまいし、日本近代史に出てくる人名その他がすらすら思い出せなくて困る思いをすることなんて皆無なんだけどさ。でも、なんかちょっと寂しいかも。見ればまた思い出すんだろうけど。
もちろん、史実とのリンク辿りだけじゃなくて、オリエンタル系FT基礎知識の入門としても抜群に面白い。特に、生身の人間が奇跡一発を起こすコストみたいなものを丁寧に書いてあるのがいかにもオリジネイターって感じで素晴らしい。ドラゴンランスとか指輪物語とかでも、魔法使う描写って結構おおわらわだった(ような気がする)し、こういう説得力をもった描写でもって「ああ、こういうものなんだ」というイメージとか共通認識が作られた土台の上に、安倍晴明モノとか真女神転生IIとかがあるんだなー、と思うと感慨もひとしお。かもしれない。
他に8月に読んだ本は、日記にも書いたけど、秋山瑞人イリヤの空 UFOの夏」1〜4、古川日出男「アラビアの夜の種族」I〜III。シリーズものばっかり、計13冊ですか。ちなみに、9月からはしばらく小説を離れて夏の間に溜め込んだその他書籍を消化予定。あー、もっと自由時間が欲しいなー。