砂浜の90%

温暖化の煽り文句で「海面が1m上昇すると日本の砂浜の90%が消える」というのを見かけたのだが、それって当たり前というか、だいたい海面から1m以上の高さにある砂浜ってどんなんやねんと思って、ちょっと調べてみた。
説明としては、コレ(理科年表FAQ@国立天文台サイト)が一番わかりやすかった。以下、引用。

砂浜は自然状態では、海面が上昇しても陸地方向に移動するが、堤防で守られていることから、堤防を越えては砂浜が移動できず、結局、砂浜が浸水してしまうことになる。

確か、小学校くらいの理科の授業で、川の上流はでかい岩ばっかりで中流で丸い小石が増えてきて下流は土や砂ばっかりだ、それは水の流れで岩が削られて下流に流されて転がってくるうちに角が取れて丸く細かくなるのだー、というのを習った記憶があるのだが、要は波打ち際が勝手に砂浜になるというのが本来の理屈なんだよね。だけど、コンクリの堤防はいくら大自然の力とはいえそもそもそれに負けないように作ってあるわけだから、結局既存の砂浜が消えたらそれで終わりだよ、と。
なんとなく、「日本の砂浜の90%がロストする」というのを悪だとして、それの真因になってるのは堤防のせいなんじゃないかなあ、という気がするな。
ついでに、砂浜を削り出す原動力のはずの潮汐でどれくらい水面が上昇するかもちょっと調べてみた。大体50cm〜1mくらいなのかな。
国内の潮汐予報
富山商船高等専門学校の講義資料
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