大森望の「特盛!SF翻訳講座」を読み終える。ベタだけど、「文学賞めった斬り」を読んで以来すっかり大森望のエッセイ系テキストがお気に入りで、見かけるとつい買ってしまう。翻訳技術とか、正直今の自分にとってはまったく役に立たないんだけど、とりあえず単純に読んでて面白いので十分。
あ、でも翻訳に興味は無くても、SFの固有名詞が分からないと多少つらいかもしれない。まあ、そもそもまるで興味ない人はこんな本買わないんだろうけどね。僕は、SFマガジンを買ったことは無いけど、文庫だったら多少は読んだことがあります、という程度。一応メカロボ好きだし、SF好きの素養が無いとは思わないけど、自分で「SF好き」と胸張って言い切る人たちとの間には壁が2、30枚あるような感じ。
本文で印象に残ったのは、やっぱ「勤めを辞めるな」かな。プチクリプチクリ。って、コラムの初出は15年前なんだけどさ。