君の孤独も全て暴き出す朝だ

引き続き、寝ても覚めても「ぼっち・ざ・ろっく!」な今日この頃。今週末、25日0:00開始の放送で最終回なので、晴れてクリスマスの夜にアニメを見て号泣するキモいおっさん1名の爆誕が確定。原作読んじゃったのでこの先なにが起きるかも大方知ってはいるんだけど、自分的にはこの作品の凄みは「次に何が起きるか」というより「どう描くか」のHOW的な部分にあるという印象なので、Spoil 感は全くない。というか、むしろ次に起きることを知っているがゆえに、張り巡らされた布石が読み取れてしまい、そのたびにいちいちテンションが上がって満足度がアップする、みたいな感じになっている。

それにしても、直近11話の終わり方はエモが極まりすぎて凄まじかった。思わせぶりなギターヘッド、曲の始まる直前のブツ切りからサブリミナルのような4カットを挟んでのED、曲が明けて次回サブタイトルが「君に朝が降る」に、メインキャスト全員(多分)が声を揃えての「見てください!」で、アー写のバックの壁のイラスト。完璧すぎる。放映後、しばらくこれ聴きながら放心状態になってた。

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あのサブリミナル4カット(練習スタジオ、Starry ステージ、自宅玄関、ぼっち自室)は、フラッシュバックというよりは、劇中のあの瞬間のそれぞれの場所を描いたもの、なんじゃないかな。特に、ぼっち自室は全話通して徹底的にあの「入り口左上からの見下ろし視点」を使っていたので、ものすごい印象的だった。

1話 初めてギターを手にするとこ
2話 虹夏からメールが来るとこ
3話 病み上がりの朝
7話 初の友達来訪
同じく7話 ぼっち菌
10話 転がるぼっち
11話ラスト

これだけブレイクしたんだし、2期も未確認ライオット編として是非作って欲しいけど、とはいえ最終回の12話は、次に引っ張るような感じではなく、ぼっちの救済と独り立ちの物語としてキレイに締めて欲しいな、といのが正直なところ。まあ、救済っていうとちょっと大げさな気もするけど、でもこれ1話の公園で虹夏に拾ってもらえなかった世界線のぼっちを想像すると結構胸が締め付けられるレベルで絶望的だからなー。ここまで実写パートや過去作のパロディ、福笑いが霞むレベルのぼっちの顔面崩壊描写とかでいい感じに中和(?)されてきてたけど、あの超絶表現力でもってガチのエモシーンを描写されたら、その破壊力がどれほどのものになるのか。導入部の11話ラストであの完成度だもんなー。最終話、例えば原作2巻P62左列3コマ目とかがどういった表現になるのか、今から楽しみで仕方がない。

遠足は準備してる時が一番楽しい、みたいな感じで、こうやって最終回をあれやこれやと妄想してる今が一番楽しいのかもしれない。この「伝説をリアルタイムで体験してる」という高揚感は久しぶりで幸せだ。